054592 ランダム
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太陽の香

太陽の香

それから

何日も何日も入院生活は続いていました。

3・4日経ち、父はお腹の張りが我慢できないほどになり、医師に相談しました。
腹水がたまり、小腸が動くことができず、ガスが溜まりパンパンに張っていました。
医師からは腹水を抜く処置をすれば、少しは楽になるかもしれないとのお話をいただきました。
ただ、それには怖いことがあり
1、ショック死(腹水を大量に抜くことで有りうること)
2、感染(細菌に感染し、命を縮めること)
3、失敗(針が動いている小腸にあててしまうミス)
この3つが言われました。

このとき、父の肝機能自体が弱まっていて、この処置がうまくいき、肝機能が少しでも改善していくのならば、半年もつか・・と。
このまま何もしなければ数週間・・と。

そこまでは言わないものの、この処置の怖さを医師は父に丁寧に伝えました。
父は少しでもお腹の張りを和らげたかったのか、ショックなんてありえない、先生にはお世話になりっぱなし、お任せします、、と自分で言いました。
そして、次の朝、その処置は施されました。
成功でした。


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